2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

価値観、価値、価格 - 価値観と価値

価値観と価値 実物資産には価値があります。この文章では、「価値」の定義として、実物資産が持つ「「よい」といわれる性質」*1を採用します。しかし、ただ漠然と「よい」と言われるだけでは困るでしょう。何が「よい」のか定義されていないからです。そのた…

実物資産と経済的取引 - 「実物資産の組み合わせ」

実際の経済的取引は、複数の実物資産が組み合わさって提供されています。 外食産業 「料理」という「マテリアル」と、食事場所という「リソース」を一定時間占有させる「サービス」を組み合わせ、顧客に提供することで対価を得ています。食事代金には、料理…

実物資産と経済的取引 - 「情報」

説明 「情報」とは、抽象的な「意味」を持つものです。他の実物資産と比較した場合、情報は次の特性を持ちます。 ・情報の占有ができない。 ・「在庫」に該当する概念がない。 ・経済的取引とは、利用権の取得もしくは、情報の複製を意味する。 Amazon Kindl…

【閑話休題】財政健全化に関する私見

文藝春秋 2021年11月に掲載された通称「矢野論文」-「財務次官、モノ申す」-は多方面で議論を巻き起こした[1][2]。この論文の骨子をまとめると以下のようになる。 現在、国の債務は地方と合わせて一千百六十六兆円に上り、これはGDPの二・二倍にあたり、先進…

実物資産と経済的取引 - 「リソースによるサービス」

説明 サービスとは、具体的なリソースを提供することです。サービスの経済的取引とは、リソースの利用権の取得、占有そして解放です。この経済的取引にあたり、リソースそのものの所有権は移転しません。大抵の場合、対価はリソースの占有時間に単価を掛けて…

実物資産と経済的取引 - 「用役」

用役 説明 この文章では、用役を、「使用者の視点では無限在庫として扱われ、在庫管理を必要としないマテリアル及びエネルギー」と定義します。言い換えれば、必要な時に必要なだけ常に入手できる(はず)のマテリアル及びエネルギーです。ガス、蒸気、洗浄水…

実物資産と経済的取引 - 「マテリアル」

経済的取引の対象となる実物資産には、次の4種類があります。「マテリアル」「用役」「サービス」「情報」です。それぞれの特性について説明します。 マテリアル 説明 マテリアルとは、具体的なモノ・コトであり、在庫できるものを指します。また、マテリア…